• Eiji Oyama

3人の元プロ野球選手の引退後キャリア


弊社も賛助会員となっている「アスリートデュアルキャリア推進機構:ADCPA」2周年記念のシンポジウムに参加してきました。以下のような3部構成のシンポジウムで、アスリートのキャリアについていろんな視点から考える機会になりました。


 【第1部】基調講演:代表理事 奥村

 【第2部】基調講演:理事 國井

 【第3部】パネルディスカッション




https://bit.ly/2W0p6BF



第3部のパネルディスカッションはパネリストがとにかく贅沢で、今シーズン限りで現役引退を表明した元ヤクルト館山昌平氏、阪神、西武、ヤクルトに在籍し、現在ビジネスマンと社会人野球チームのコーチという二足のわらじで活躍されている藤田太陽氏、昨年ヤクルトを引退し、現在ソニー生命に勤務するビジネスマン鵜久森淳志氏の御三方でした。


前半ではADCPA代表理事 奥村さん、同理事の國井さんの基調講演もあり、スポーツ全般について、アスリートの現役生活、引退後の生活、キャリア形成など改めて考えるいい機会になりました。




【第1部】基調講演では、ADCPA代表理事 奥村さんからデュアルキャリア推進に込めた想いや、プロ野球各球団を訪問し、講演した時の紹介がありました。すでに阪神、オリックス、巨人、ロッテ、ヤクルトと5チームを訪問し、若手選手への講演や意見交換を通じて、デュアルキャリアの促進、理解に尽力されていました。


また2019年シーズン開幕前に選手会から発表された「選手会ビジョン2019*」の話も出ていました。NPBから発表された若手選手のセカンドキャリアに関するアンケート調査でもそうでしたが、選手会の方でも「引退後のキャリア」に強い関心を持ち、活動されていることが分かりました。


*:http://jpbpa.net/up_pdf/1553827045-486473.pdf



【第2部】ではADCPA理事の國井先生から、これまで会計士、税理士としてアスリートを支援してきた経験、アスリートを社員として雇用し、競技を継続したい選手を支援してきた経験について話がありました。


日本のスポーツは、古くからの教育「知育、徳育、体育」の価値観が未だに色濃く残っていること、教育(スポーツ庁は文部科学省の外局)の一貫という意識が強いため、アメリカやヨーロッパのようにビジネス化(収益化)がうまくいっていないという話でした。


2025年までに日本のスポーツビジネスの市場規模を15兆円に成長させる目標を文部科学省が掲げているものの、スポーツのビジネス化が思うように進んでいない現状や、来年のオリンピックや翌年のワールドマスターズゲームズと予定されているものの、現在の成長スピードを考えると、目標は高い位置にあり、関係者の更なる努力が必要になるだろう、とのことでした。





【第3部】パネルディスカッション

館山選手をはじめ、パネリストの方々は話がとてもうまく、非常に楽しい雰囲気の中「プロ野球の現役時代」「引退」「その後のキャリア」「プロ野球の将来」などのテーマについて話が進んでいきました。



パネリストの方々は、プロ野球の中でも一軍に長く在籍し、活躍した方々です。とは言え、実は長い期間ケガに苦しめられ、例えば館山投手の場合は、3回も肘にメスを入れ手術したそうです。起きていても寝ていても痛いという状況からリハビリに取り組み、自分と向き合い、また現場に立てるよう、もっとうまくなれるよう、努力を重ねたそうです。


野手の鵜久森さんは、「戦力外(クビ)を言われたことで、自分のことしか考えていなかった自分が、周りの人のことを考えるようになった」と発言されていました。そこで腐らず日本ハムからヤクルトに移籍しているわけで、非常に深みのあるコメントだなと思いました。


改めてプロの選手は、肉体的にもそうですが、精神的にも厳しい環境で競技を続けていることが分かりました。



続いて「引退後のキャリア」についての話です。セカンドキャリアという言葉が浸透し、奥村さんは「デュアルキャリア」というものを広めようとされています。キャリアについて選手の意識が高まっている、そういう風にお三方は捉えてらっしゃるようです。


藤田さんは企業で営業という仕事をこなしながら、週の半分を社会人チームのコーチとして過ごしています。選手時代に繰り返したPDCAは仕事をする上で活きているそうで、同様のことを鵜久森さんも言っていました。社会人になって1年目の自分をスポンジと形容して、ビジネス経験ゼロの状態からいろんなことを吸収したとおっしゃっていました。



引退の相談を誰にしたか?という問いには、奥さんや子供など家族だったり、チームメイトだったり、また社会人の友人や親だったりと、いろんな回答が出てきました。


「現役時代に野球以外のことをやるのは悪」という価値観が暗黙のうちにあるという話も出てきました。なので、引退後のキャリアのことを考えると、「デュアルキャリア」のように現役時代から何かしら準備していくこと、それを受け入れる環境というのは必要だとのことでした。


藤田さん、鵜久森さん現在ビジネスの世界に活躍の場を移しています。プロ野球選手のセカンドキャリアの成功例、つまりロールモデルになりたいとおっしゃっていました。また後輩に対しては、引退後ビジネスの世界で大きく活躍する選手が出てきてほしい、と思われていて、例えば球団オーナーになるような事例が出てくればいいなとおっしゃっていました。



セッションの最後は、館山選手の現役引退セレモニーということで、鵜久森さんより花束が贈呈され、全員で記念撮影へと続きました。館山さんは来シーズンより楽天イーグルスにて2軍投手コーチに就任されます。


館山さんが身長180センチ、いかに他の方の体格がいいかが分かりますね。

有意義なパネルディスカッションをどうもありがとうございました。今後のご活躍を期待しております。

左から藤田さん、館山さん、鵜久森さん、ADCPA代表奥村さん



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